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つきのくさぐさ



世界でひとつだけの月

世界でひとつだけの月_a0010194_723501.jpg


私たちは違う世界に生まれ
それぞれ交わるはずのない道を歩み
出逢うはずなどあり得なかった。

なのに。

たくさんの綺麗なものの中から
たくさんのお月さまの中から
海を越えて
時を越えて
私たちは出逢ってしまった。
世界でひとつだけの月。



これは1860年代のイギリス製のブローチです。
variousmoon、もともと光るものには目がないお馬鹿さんですが、
数年来、アンティークジュエリーに興味を持っております。
(<つきのくさぐさ>の古いおなじみの方なら、
あるいはこのブローチを覚えていてくださる方もいらっしゃるかもしれません。)

アンティークジュエリーは、100年以上の時を経ていることを原則とします。
今のジュエリーにはないデザインと、
今のジュエリーでは見られない(出来ない)職人芸、
そして、作られてから今まで、代々受け継がれてきた歴史・・・
そういうものをひっくるめて、大好きなのです。
ただ、なんせ相手はジュエリー・・・お高いものですので、
ほとんどはウインドウショッピングならぬ、
ネットショッピング(サーフィン)で終わるのですが、
・・・このお月さまは、一目惚れしてついに買ってしまいました。

これは世界でひとつだけのお月さま、だと思います。
アンティークジュエリーの世界において、
月のモチーフは決して珍しいものではないのですが、
(お月さまと星のモチーフが流行った時代があったのです。)
三日月型で、真珠が留めてあるのが一番ポピュラー
ずらっとムーンストーン、というものもありますし、
(・・・実は、昔、かなり心動かされたムーンストーンブローチもあったりして。笑)
金のみで、お月さまに繊細な彫りがほどこされたものも多いです。
ずらっとダイヤモンド・・・というのもありますが、
それは完全に予算オーバーなので、残念ながら却下ですが(笑)。

比べて、このお月さまをご覧下さい。
中央の赤い石(少し赤が見えにくいですが)は、
カボッションカット(真ん丸に磨くカット)のロードライト・ガーネットです。
その5つの石の中心部分に、それぞれ穴を開け、
穴に金を埋めた上に、小さなローズカット・ダイヤモンド
(今のブリリアント・カットより、石のカット面数が少ないカットのダイヤ)
をはめこんでいます。

それだけでも・・・今のジュエリーでは
面倒すぎてやりそうもない技術ですが・・・
石の周囲のフリル状になった部分をよくご覧いただきますと、
うず巻きがいっぱいあるのが分かりますか?
このうず巻き、なんと、薄く細く延ばした金の板を巻きつけたものなのです。
それをひとつひとつ隣の金のボールにくっつけて、
三日月のラインを形作るのは、同じく金の細い針金で、
しかも針金にまでぎざぎざの刻みが入っているという・・・。
私は、好きなだけで知識は素人ですが、
これはまさに「職人芸だ・・・」と
サイトの写真を見ただけで、唸ってしまいました。
・・・で、「ぼーなす」にてお買い上げ、と相成りましたわけです♪(笑)
ネットショッピングだと、どうしても現物が届くまで不安ですが、
これは、店の写真が鮮明だったこともあって、
不思議に平然と待っていられましたね。

購入したサイトは、こちらfaycullen
フロリダのお店が経営しているサイトです。
このお店は、きっとイギリスで買い付けをして、
このブローチを仕入れたものと思われます。
それとも、イギリスからアメリカに渡った一族が、
大事に大事に伝えてきたのでしょうか?
(ものすごく保存状態がいいんですよ!)
どちらにしても、一度大西洋を渡り、
今度は太平洋を渡って、variousmoonのもとにやって来たのです。

また、このブローチが生まれたのが1860年代だとしたら、
日本は幕末・維新の時期。
イギリスで生まれたこのお月さまが、
約140年後に、見初められて(?)日本の小娘(笑)の手元に収まるなんて
きっと世界中の誰もが想像していなかったのです。
もちろん、インターネットで世界中がこんなにつながるなんてことも
1860年代には想像できなかったでしょうけれど・・・。
そんなことを言い出すと、variousmoonがこの世にあり、
みなさまとつながっているのも、2年前の私は想像していませんでしたが・・・。

月並みですが、運命って不思議ですね。

・・・ここまで長々と読んでくださった方々、ありがとうございました(笑)。
by variousmoon | 2005-08-21 00:00 | 月のたからもの
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