エレファントカシマシといえば、だいぶ前に流行った
「今宵の月のように」が大好きでした(たぶんいずれ書きます。笑)が、
その後の動向は全く知らず、忘却のかなたに沈んでいました。
しかし、先日、けっこう身近な友人に現在進行形の大ファンがいたことが判明しまして
その友人に借りたアルバムで、すっかりはまった曲です。
亭主関白っぽい父がいるわけです。
「おい今夜は酒もってこい いいから酒もってこい」
父は癇癪をおこしたのか、
「テレビを消しとくれ 部屋の調度品を捨ててくれ」
と言っております。
父はさらにしつこく酒を要求し、
「テレビを消しとくれ 部屋の調度品を捨ててくれ」
ともう1度繰り返した後で、つぶやくのです。
「電気を消してくれ」
と。
「月を見てたんだ」
と。
許します!すべて赦します!!お父さん!
ワガママな言動全て。
貴方が月を観るのなら。
・・・思わず内心で叫んだvariousmoonでありました。
しかも、作詞作曲の宮本浩次氏によれば、
「アノ19世紀以来 男の歴史は己のイメージと相克の歴史」
なんだそうです。
己のイメージと現実との相克にもがきながら
電気を消して月を観るお父さん・・・。
どうぞどうぞお酒も呑んでください。
月に見守られて眠るまで。
・・・テーマは(1週間早いですが)父の日です。
実際の自分の父とはまったく違う造形なのですが
(父は下戸ですし)
この父親像には無性に惹かれるものがあります。
おかげさまで、久しぶりに想像(妄想)満開の投稿で済みません(笑)。
世の中のお父さん達に、月を見上げる心の余裕と
それを観て何らかの感動を覚える感受性が失われていませんように・・・。