あさのあつこさんをご存知でしょうか?
ご存知ない方も、映画、ドラマ化された『バッテリー』という野球小説の作者といえば
「ああ~」とご納得くださる方もいるかもしれません。
『弥勒の月』は、そのあさのあつこさんの時代物。
野球小説(しかも元々は児童向け)と江戸の捕物帳とは
まったく相容れないような気もして、
『バッテリー』ファンであるvariousmoonも、しばらく手に取るのをためらってました。
ただ、そもそも時代物の小説も好きなジャンルではありますし、
文庫化しましたし、何よりタイトルに「月」が含まれてますし・・・
ってことで、この間読んでみました。
例によってネタバレはしませんが(って、このまえ「文」の月を書いたのはいつでしたっけ?)、
江戸の世、人工の光が極端に少なかった夜の闇において
月の明るさがどんなに人々にとって大事だったのだろう、と
そんなことを思いながら読みました。
読んで初めて知ったのですが、この本、章立てもお月さまで統一されてるんですよ!
第一章 闇の月
第二章 朧の月
第三章 欠けの月
第四章 酷の月
第五章 偽の月
第六章 乱の月
第七章 陰の月
第八章 終の月